アメリカで働きながら不妊治療をしている「りんりん」です。
今日は、ついに着床の窓を調べるERA検査を行ってきました。
ERA検査とは
こちらの病院のサイトで詳しく紹介されていました。
ERA検査は、体外受精において良好な受精卵を複数回移植しても妊娠に至らない方へ行う検査です。
亀田IVFクリニック幕張サイト
子宮内膜着床能とは、子宮内膜が受精卵を受け入れる状態のことを指し、受精卵が着床できる子宮内膜の受容可能な時期を「着床の窓: WOI」( window of implantation )と呼んでいます。
原因不明の反復着床不成功例ではこの「着床の窓」が最適な時期ではないことがあり、ERA検査では移植当日の子宮内膜が着床可能な状態にあるかどうかを遺伝子レベルで調べることができます。
最適な移植の日を明らかにすることで着床の可能性を高める目的で行います。
ERA検査は世界70カ国、1500を越えるクリニックで実施されており、ERA検査を受けられた患者様の30%近くが、「着床の窓」のタイミングがずれていたという結果が分かってきています。
ビデオでの説明はこちら。
私も知らなかったのですが、アメリカの先生からは胚盤胞が豊富にあるわけではないので、ERA検査を行って少しでも確率を上げたほうがいいのではというアドバイスでした。アメリカではERA検査を行う過程をモック移植(Mock Transfer)と呼んでいるようです。
実際にWebでアメリカの情報を調べると、かなり豊富に情報があり、多くのアメリカの病院でERA検査が推奨されていることがわかりました。
いろいろ調べてみて、少しお金はかかるけれども、これで1個でも胚盤胞を節約できるのであれば試したほうがいいという結論にいたり、モック移植(ERA検査)を行うことにしました。
30分たらずで終了!ERA検査当日の様子

2時間前に一度膀胱を空にして、水を700ml前後飲んできてくださいという指示がありました。仕事の都合で、2時間前にトイレに行けず、1時間前にトイレに行った後、急いで水を飲みました。500mlぐらい飲んだところで、病院へ出発、30分のドライブです。
病院に到着したときには、すでにトイレに行きたくなっていました(笑)
トイレに行くわけにはいかないので、我慢。
10分ほど待ったところで、診察室へ。
診察室に入ると、今日のERA検査に関する契約書にサイン&支払用のクレジットカード情報を教えてほしいとのことで書類への記入を行いました。
そして、超音波検査のように下半身は裸になり布を巻いて診察台へ。
今日の先生は、白人の女性の先生。日本通なのか、日本人?日本のどこの出身?東京オリンピックはどうなると思う?そんな日本に関する会話で盛り上がりました。
看護婦さんがお腹の上からエコーを撮影。
先生は、エコーを見ながら管を膣の中へ。
きれいな子宮内膜ね、といったことを話しながら、先生は子宮内膜の中に長い管を入れていきます。
そして、管を上下にピストン運動。奥の子宮内膜の壁にあたるたびに、生理痛のような鈍痛を感じました。
あぁ、ちょっとつらい、早く終わって…
そんなことを思いながら、10を数えて、組織の採取が完了。採取した組織は、生理のときに出てくるようなものでした。
今回は、不妊治療の研究用にも使わせてもらいたいとのことで、ERA検査の容器と、研究用の容器にわけていれました。
私も不妊治療を受けながら夢を見させてもらったので、こんな形で未来の不妊治療に貢献できるのであれば、少しでもサンプルを提供したいと思い、研究対象として使ってもらうことをOKしました。
先生からは、これ以降は薬は取らなくていいとのことでした。プロゲステロンは、正直、摂取すると胸が苦しくなる感じがあったので、これで取らなくていいのであれば嬉しい限りです。
先生にはいつ移植できますかと聞いたら、ERA検査の結果が2週間かかるので、その後主治医と相談して方針を決めるので、次の次のサイクルかなとのことでした。本当に不妊治療は時間がかかりますね。
これで2週間のERA検査の結果を待つことになります。
ERA検査の結果はEarly Receptive

2週間後にERA検査の結果が返ってきました。説明も含めて3枚足らずのレポートです。
結果はEarly Receptive。私の着床の窓は12時間後とのことで、移植を行う際には12時間後に行うようにと書かれていました。12時間後って本当に人間の体って繊細なんですね…。
また結果レポートには、LHサージの日、検体を採取した日時が細かく記されていました。
結果の見方はこちらのページでわかりやすく紹介されていました。
アメリカの病院がここまでの時間をきちんとコントロールできるのかが不安ですが、とりあえず彼らを信じて、本移植にとりくんでみます!