不妊治療の体験談

#4 AMHで自分の妊娠可能性を探ってみた

こんにちは。アメリカ在住のアラフォー「りんりん」です。

実は、今、アメリカで不妊治療を受けています。

まさか自分が不妊治療をうけることになるとは思っていませんでしたが、紆余曲折を経て、今は大金をつぎ込みながら不妊治療を受けています。

ここでは、私と同じように不妊治療を海外で受けようと思っている人向けに、リアルタイムで私の不妊治療の様子を紹介していきたいと思います。

第1回目で、アメリカで病院を探して、予約をしたところまでをご紹介しました。

本日は第4回目。アメリカで受けた血液検査について紹介していきます。

思っていたより色々わかる!アメリカでの血液検査

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アメリカのある大学病院に、初めて不妊治療のカウンセリング時&初めての超音波検査(排卵に近い時期)に採血しました。

3−4本の試験管に血液が採取され、一体何を調べられるのか、明確に理解していませんでしたが、いろいろな血液検査の結果が数日中に送られてきました。

不妊治療のコツ

アメリカで検査した血液検査の結果は、日本の病院で使ってもらうことができました。病院を複数受診しようと思っている場合は、血液検査の結果は持参して見せることで、検査費用を節約できるかもしれません。

血液検査の項目は下記のとおりでした。

・MEASLES IGG(はしか)
・VARICELLA ZOSTER ANTIBODY, IGG(水痘・帯状疱疹ウイルス)
・RUBELLA IGG ANTIBODY(風疹)
・RPR(梅毒)
・REI AMH(アンチミューラリアンホルモンを測定、卵巣予備能の目安)
・Progresterone(プロゲステロン、黄体機能の評価)
・Estradiol(エストラジオール、卵巣機能を反映する指標)
・FSH(卵胞刺激ホルモンを測定)

当時はよくわかっていませんでしたが、感染症の有無やホルモンの値を中心に測っていることがわかります。

特にAMHは日本の妊活サイトでもよく紹介されていますね。

自分のAMHは高いのか、低いのかが気になりますが、専門サイトでは下記のように紹介されていました。

要するに、AMHは妊娠率を語りません。卵の数が少ないということは妊娠率が低くなるということではなく、不妊治療をできる期間が限られてくる、ということを示すのであって、「AMHが低いからほとんど妊娠できない」ということではありません。
参考:https://ivf-asada.jp/amh/amh.html

FSH、プロゲステロン、エストラジオールはホルモンに関する値を測定しています。

この3つは、排卵に関連しており、こちらのサイトにわかりやすく図入りで関係が説明されていました。

簡単に言うと、下記のような関係のようです。

・卵胞刺激ホルモン・・・FSH
卵胞を育てましょう!
・卵胞ホルモン・・・エストロゲン
もうすぐ排卵ですよ~。受精卵が着床できるように子宮内膜を厚く、柔らかくしておいてください。
・黄体形成ホルモン・・・LH
さあ!排卵ですよ!
・黄体ホルモン・・・プロゲステロン
排卵終了です。子宮内膜の状態を整えてください。
参考:https://www.gakuen-hospital.or.jp/department/obstetrics/infertility/counseling/checkup04.php

要はそれぞれのホルモンを、必要な時期に検査することで、上の指令の流れが正常に行われているかがわかるのだと思います。

妊活を通して自分の体を知り、自分の体がいかによくできているかを学びました。本当に、人間の体はスゴイですね!

アラフォーの血液検査の結果は?AMHも公開

もしかしたら、誰かの参考になるかもしれないので、私(当時は42歳)の血液検査の結果を示しておきます。

値は排卵(おそらく排卵後)の時期に採血したものです。

・REI AMH  3.80 ng/ml
・Progresterone 0.6 ng/ml
・Estradiol 123.8 pg/ml
・FSH 7.48 mlU/ml

注意)FSHだけは、病院側の不手際があり、血液検査のタイミングがずれています。

自分の遺伝子がわかる!妊娠前の遺伝子診断

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その他にも、血液を使って妊娠前遺伝子診断(保因者スクリーニング)も行いました。

子供が遺伝性疾患にかかるリスクを調べることができるとのこと。

専門サイトに、検査内容の解説として下記のように紹介されていました。

この検査では、遺伝性疾患の原因となる信頼性の高い変異をほぼ全て網羅する331種類の遺伝子を選び、それをNGS(次世代シーケンサー)で検査します。その結果、被験者が遺伝性疾患の保因者であるか明らかにすると共に、お子様が遺伝性疾患を発症するリスクを調べることができます。
参考:https://www.oakclinic-group.com/funin/ss_idn.html

実際に検査をして、自分が何の保因者なのかがわかるのは非常に興味深いです。

検査結果をみてもチンプンカンプンでしたが、専門の医者が内容について解説してくれました。

高額な検査ですが、少しでもリスクを下げられるのであればと思うと…お金を払ってしまいます。

といっても、うちの病院では選択肢を与えられず、全員がやるような雰囲気だったと記憶しています。

請求書をみてビックリする値段でした。

おそらく保険会社が大方をカバーしてくれたのだと信じていますが。

やはり、あの値段をすべて自己負担となると、本当に厳しいですね…。

まとめ|妊活を通して自分の体をもっとよく知ることができた!

血液検査でこんなに色々なことがわかるとはビックリでした。

血液検査の項目について、正直アメリカの病院は丁寧には説明してくれません。

したがって、先生に聞くか、自分で調べないとわからないまま、治療だけが進んでいきます。

説明してもわからないと思っているのか、患者への説明はアメリカの病院はイマイチだなと正直感じました。

そして、科学の発展のおかげで、遺伝子の疾患まで…。

高額な不妊治療だからこそ、リスクを最大限に抑えるために、ついつい高額な検査でもやってしまいます。

もちろん、お財布的にはかなり厳しいのですが。

本当にもう少し、不妊治療の色々な経費が安くなるか、保険がもっときくようになったらいいなと切実に願います。