不妊治療の体験談

#2 学校では教えてくれなかった妊娠の確率!はじめての不妊治療カウンセリング

こんにちは。アメリカ在住のアラフォー「りんりん」です。

実は、今、アメリカで不妊治療を受けています。

まさか自分が不妊治療をうけることになるとは思っていませんでしたが、紆余曲折を経て、今は大金をつぎ込みながら不妊治療を受けています。

ここでは、私と同じように不妊治療を海外で受けようと思っている人向けに、リアルタイムで私の不妊治療の様子を紹介していきたいと思います。

第1回目で、アメリカで病院を探して、予約をしたところまでをご紹介しました。

本日は第2回目。はじめての診察について紹介していきます。

心が折れそう…受診前に大量の問診票を記入した

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病院を予約した際に大量の書類が送られてきました。

合計20枚はありそうな書類の数々に、署名・病歴・アレルギー等の情報を記入していきます。

自分の病歴の他にも、家族の病歴、不妊治療特有だと思いますが、最後の生理日の情報も記入しました。

わからない英単語が多く、くじけそうになります。

なお、書類の半分は保険会社に申請するための書類でした。

私の保険会社は、不妊治療をはじめる前に、不妊治療を保険でカバーしてもらえるよう事前申請が必要です。

保険会社への事前申請資料を病院からもらい、それはそのまま病院に提出することで、病院の方から申請してもらえるようです。

キャリアウーマンがいっぱい!はじめて不妊治療の病院に行ってみた

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いよいよ、私の初カウンセリングの日がやってきました。

私が予約した病院は、自宅から車で約30分にある大学病院。

朝8時30の予約です。

私が住んでいるカリフォルニアは、朝夕の車の渋滞がかなりひどく、渋滞を避けるため、約束の時間の1時間前に病院に行ってしまいました。

本当は、夫と一緒にカウンセリングに行きたかったのですが、彼のスケジュールがあわず、今日は私ひとりでカウンセリングです。

りんりん

実際にカウンセリングに行って、この日に不妊治療の基礎的なことを教えてもらえるので、できれば夫やパートナーと一緒に行って、不妊治療を夫にも自分事として捉えてもらえるようにしたほうがいいと思います。
(強くおすすめ)

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私が予約した病院にはWi-Fiもあったので、待合室でパソコンを開いて仕事をしながら待っていました。

私の他にも、パソコンで仕事をしている人や、仕事の前に通っていると思われる人もいて、働きながら不妊治療に通っている人が多いと感じました。

病院のロケーションの影響だと思いますが、欧米系・アジア系・インド系など色々な人種の方が通っていました。

ここだけをみると、不妊に国籍の差はないようにも感じました。

最近の企業では、福利厚生の一環として不妊治療や卵子凍結をサポートしてくれる会社もあるようです。会社としての不妊治療に対する取組みも、もっともっと増えて欲しいと「くまこ」は思います。
参考:東洋経済オンライン

受付では、ID(運転免許証)と保険のカードを提示し、個人情報保護に関する同意書のようなものにサインをしました。

ショック!私の自然妊娠の確率はこんなに低かった

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約束の時間を15分ほど過ぎた頃に、やっと私の名前が呼ばれました。

診察室に通されると、本人確認のため、再び名前と誕生日を聞かれました。

りんりん

不妊治療の病院では、何度行っても本人確認はいつも名前と誕生日です。スラスラ言えるように練習をしておくといいですよ。

ここでも再びアレルギー系の質問と、最近の生理の一日目はいつかといった質問がありました。

何度も同じ質問を聞かれてる…

次に、血圧・体重と身長を測定。

しばらくすると、いよいよN先生の登場です。

まず、先生から「不妊治療について知っていますか」と聞かれました。

その後、丁寧に年齢と妊娠率・流産率(Loss)・ダウン症率(Down)・生存率(LBR)について教えてもらいました。

自分の年令を照らし合わせていくと…もう奇跡としか言いようがないような確率でした。

もっと早く対策をうてばよかった、と思いましたが、今更時間は戻せないので仕方ありません。

不妊治療に興味がなくても、子供がほしいと考えている場合は、やはり一刻でも早く妊娠・出産のことを考えはじめたほうが良いと感じました。

しかし、キャリアアップを考えている女性は、30代のやっと仕事ができるようになった大切な時期に仕事を離れるのはかなりおおごと。

りんりん

女性のキャリア形成は本当に悩ましいことが多いです。

先生からは、「今日は血液検査を受けて。そして、次の生理初日から6日〜11日の間に通水検査(Saline Infused Sonogram)を受けて」と言われました。

そして、「ご主人も精液検査を受けてね」と。

実は、夫は用事があって、一時的に日本に帰国していました。

先生に、主は外国にいるため2ヶ月ほど帰ってこないと伝えると…

「じゃあ外国で受けて、テスト結果をFAXしてください」とのこと。

この辺は意外にフレキシブルなんですね。

今後、数週間の予定や治療方針を説明してもらったところで今日のカウンセリングは終了でした。

N先生も感じがよかったし、この先生に任せてみようかなと思い、そのまま血液検査を申し込みました。

スゴイ!血液検査で卵の数までわかるなんて…

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カウンセリングが終わって、そのまま待合室で待機。

20分〜30分待ったところで、名前が呼ばれ血液検査の小部屋へ。

血液検査では、Infectious Disease Panel、Genetic Carrier Screening、AMHを測る事になりました。

特にAMHは、不妊治療のサイトを見ているとよく出てくる値です。

よくわからなかったので調べてみました。

AMHは妊娠率ではない、卵巣内に残っている卵の数を表すだけと聞きますが、やはり値が低いとショックを受けそうです。

AMHとは、アンチミューラリアンホルモン(または抗ミュラー管ホルモン)の略で、発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンです。
血中AMH値が原始卵胞から発育する前胞状卵胞数を反映すると考えられております。
その値は、卵巣内にどれぐらい卵の数が残っているか、つまり卵巣の予備能がどれほどかを反映すると考えられています。
その為、AMHは卵巣予備能(※)の目安となる評価指標で、不妊症治療領域では近年話題になり注目されてきております。
(※卵巣予備能とは、卵巣の中に残っている卵子の目安のことです)
参考:医療法人浅田レディースクリニック

血液検査の部分には、No Fasting(絶食不要)と書かれていたので、不妊治療用の血液検査は絶食しなくてもいいようです。

血液検査は専門の人がいて、棚から大げさに梱包された血液検査のキットを出してきて、そこから3本の試験管が出てきました。

どちらの腕から血を抜きたいかと聞かれ、そのまま針を刺し、試験管を次々にかえて、あっという間に血液採取が終わりました。

血液検査のあとは、どのテープがいいと聞かれ、縁起をかついで、スマイルマークの明るい包帯を選びました。

余談ですが、この包帯がスグレモノ!

ひとまきしただけで、パチっととまり、よれない。

かなり使い勝手がいいですね。

日本では見たことがないんだけどと聞くと、その看護師さんは、アメリカでは何年も前からこの包帯はあるわよと言って、笑っていました。

さいごに|初回カウンセリングは不妊治療の基礎ステップ説明と血液採取

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次のステップは、夫の精液検査と、私の通水検査。

この結果が出ると、いよいよ原因がわかり、治療方針が見えてくるようです。

本格的な治療になるまえに、自然妊娠できると望ましいですが、こればっかりは今日の説明をきいて、アラフォーという年齢だと奇跡だと言うことがわかりました。

自然妊娠がいかに奇跡的なものかと知ることができただけでも、カウンセリングに行ってよかったなと思います。

次回は、血液検査の結果について紹介していきます。