こんにちは。アメリカ在住のアラフォー「りんりん」です。
実は、今、アメリカで不妊治療を受けています。
まさか自分が不妊治療をうけることになるとは思っていませんでしたが、紆余曲折を経て、今は大金をつぎ込みながら不妊治療を受けています。
ここでは、私と同じように不妊治療を海外で受けようと思っている人向けに、リアルタイムで私の不妊治療の様子を紹介していきたいと思います。
私は、アラフォーという年齢を考慮してか、タイミング法などをすっ飛ばして、不妊治療の最終段階とも言える顕微授精(ICSI)と言われる治療法を行っています。
先生からは、生理2日目(Day2)から排卵誘発剤を自己注射するように指示がありました。
注射をうつ期間は、生理2日目からはじめて、最長11日間。
2日目と3日目はまだ序盤戦。朝と夜に1本ずつ、毎日合計2本。
4日目からは、朝に2本、夜に2本の注射で、毎日4本という聞いただけでビックリする量の注射をうつことになります。
そして、今朝は生理2日目。今日から、自己注射の開始です。
前日から緊張!夫と一緒に注射のうち方を予習

まず、足りない薬剤があっては困るので、合計3つの薬局から購入した注射などの薬剤を全部出して、種類別に箱に入れて整理しました。
さすがに間違いがあってはいけないので、当日にあわてないように整理して置こうという少し几帳面な「きちんと夫」の提案です。
箱を出して種類別に並べましたが、それだけでも何がなんだかわからなくなりそうな物品の数々です。
それらを100円ショップで購入したプラスチック箱にいれて整理整頓。
注射の品数は多いし、かつ注射針などは混同しやすいので、できれば種類別に箱にいれて保管しておくことをおすすめします!
そして、翌日の自己注射に向けて、ちょっと予習をしておこうという話になりました。
実は、今回はコロナ禍ということもあり、注射のうち方は2週間ほど前に行われたZoomでの講義だけ。しかも、注射のうちかたはサラーっと流しただけでした。
よくわかりませんでした。
直前になったら、何か詳しい追加情報をもらえると思っていたら、全く追加情報もなし!
こんな講義で、他の人達はどうやって注射のうちかたを学んでいるんだろうかと本当にびっくりします。
心配性の私は、大学病院のサイトを色々みてまわっていたときに、偶然「注射のうちかたを解説したサイトを見つけました!
これこそ救世主!
そのサイトにアップロードされていた動画を見て、今回は夫と一緒に予習しました。
注射のうちかたを解説したビデオはこちら。
日本語もあり、本当にわかりやすいビデオで私の救世主です!
Welcome To Freedom MedTEACH | Freedom Fertility Pharmacy www.freedommedteach.com
このビデオがなかったら、本当に私達は注射は自分ではうてなかったというぐらい、このビデオに救われました。
ビデオを一緒に見ながら予習をしていましたが、私は明日の注射のことを考えてドキドキと緊張。
一方の夫は気楽に見ている様子で、素人なのに「自分がやるから大丈夫」と自信満々な様子でした。
私は夫が私と同じレベルで緊張してくれないことに、イライラしてしまいました。ここに自分の身体を痛める側と、サポートする側のギャップを感じました。
ドキドキ緊張。些細なことが気になるはじめての注射
当日の朝8時。
普段、我が家は土曜日の朝は、近くのファーマーズ・マーケットに行って野菜を買うのが日課ですが、今朝は、ファーマーズ・マーケットの前に注射をうつことにしました。
朝8時。いよいよその時がやってきました。
ダイニングテーブルの上に、メノピュアと言われる薬剤・注射器・アルコール洗浄・注射器用のゴミ箱を並べ、さらにその横には先程のビデオが見られるようにパソコンを設置。
万全の体制で挑みました。
ビデオを見ながら、まずは薬剤の蓋をあけて、アルコールで消毒。

そして、注射器のなかに空気を入れて、その注射器を薬剤の瓶に入れて、空気を出し切ったあとに、薬剤を注射器の中にとりこんでいきます。
そこが難しかった!何度やっても空気の泡が入ってしまいます。
自信満々の手先が器用な夫が試しても空気が入ってしまいます。
「なんかおかしいな」と言って、何度も何度もやり直しています。
「注射器が悪いんじゃないか」と夫が言い出し、注射器を変えたいという夫。注射器の予備がないかもしれないと心配する私の間で少しだけ険悪なやり取りが行われました。
普段は喧嘩をまったくしない私達ですが、不妊治療に関しては、ちょっとしたことで、険悪な雰囲気になってしまいます。
注射器を変えずに何度か試した結果、やっと6回目ぐらいに空気の泡がある程度ない状態になったので、それで注射を実行することに決定。
後日、看護婦に確認しましたが、多少の空気の泡が入ってしまうのは仕方ないようです。訓練が必要だと看護婦さんが言っていました。

夫が私のお腹をつまみ、アルコール消毒、そして、静かに注射器をさしました。
プスッ。
(あれ、そんなに痛くない)
チュ〜。
5秒かけて薬剤を私の身体に流し込んでいきます。
そして指示があったとおり、3秒ほど待って注射を抜いて、終了!
注射を自分たちで行う行為に、とってもとっても緊張していましたが、最初の1回目は、難なく終了。
注射の針も小さく、ほとんど痛みを感じませんでした。
コレぐらいの痛さなら、まだ耐えられそうです。
この日は、生理2日目のせいか、おなかや腰が痛くてだるかったので、午前中はほとんど寝ていました。
ちょっとイラッとした夫の晩酌!だから夜の注射は自分で注射をうつことに…

夜の注射は午後8時。
12時間おきに自己注射をうつようにと言われています。
この日の晩ごはんは疲れていたので、近所のスーパーで買ってきた材料をササッと料理して、タコスを食べることに。
なんと、注射をうつ役目であるはずの夫が「お酒を飲みたい」といい出し、不妊治療中だからお酒を控えなければいけない私は、正直ムッとしてしまいました…。確かにその日は疲れていたので彼の気持ちもわかるのですが。
内心、「お酒を飲んでから。私のお腹に注射をするわけ?ひどいな…」そんな気持ちでした。
1分くらいはイラッとしましたが、「夫が酔っ払うなら、もう夫に期待しても仕方ない。自分で注射をうとうと決心」すると、イラッとした気持ちが幾分軽くなりました。
普段なら、こんなことでイラッとしないですが、不妊治療は私の感情をひどく揺さぶってきます…
夜ご飯終了後、夫が後片付けをしてくれている間に、自分で注射をうちました。
自分でうつときは、風船に針をさすような感覚を感じました。
自分で注射をうった感想は、他人にうってもらったほうが痛くない。
明日から夫にうってもらおうと決めました。
まとめ|注射は他の人にうってもらったほうが痛くなかった!(と感じた)
まだ、ルプロンと言われる注射は針も細いので痛くはないですが、自分で自分にうつのはあまり気持ちのよいものではなかったです。
正直、この自己注射の経験を通して、夫のありがたさを感じる結果となりました。
お酒を飲んでいたことに対してはムカつきましたけどね(笑)。
今までは、夫は○○してくれない、XXしてくれないと、イライラしていましたが、それでも夫に注射してもらったほうがずっと楽です。
明日からは、夫にうってもらおうと思います。
不妊治療を経験しながら、夫婦としても、ひとつずつ試練を与えられて、鍛えられていっている気がします。
我が子がやってくるまでに、立派な夫婦になるべくがんばるよ〜