不妊治療の不安・仕事・夫婦

女性のキャリア選択は難しい!子供が先か?キャリアが先か?

こんにちは、キャリアを選択して、アラフォーになって不妊治療をはじめた「りんりん」です。

仕事をがんばりたい女性なら誰でも悩む「子供が先か?キャリアが先か?」問題について私の考えを紹介したいと思います。

私は、意図せずしてキャリア優先で人生を歩みました。

私は、自分の子供はできたらいいなぐらいで半分あきらめています。若い頃には産みたい相手もいなかったので、キャリア優先したことによる後悔はありません。しかし、子供がいたらどんな人生だったかな、と想うことはあります。今更ながら、今の医学ではどうしようもない問題でもあるので、過ぎ去ったことにこだわることなく、(キャリアを優先してきましたが、仕事もなかなか思い通りにならない点もあるので)これからは仕事でも子供でもない「自分が好きなこと」に情熱を注いで生きていきたいと思っています。

私はキャリアを選択!30代後半までは仕事と留学で忙しかった

私は、現在43歳。

大学を卒業して以来、海外留学で2年間だけ学生をしていた時期がありましたが、それ以外はずっと働いています。

新卒で入社したときには、自分はどんな人生を歩むのかが想像もできませんでしたが、30歳ぐらいで結婚しているのかなと思っていました。

しかし、実際に私が歩んできた人生は…

30歳で突然の海外赴任。

31歳で帰国後、海外留学を一念発起。

週末は全て留学のための受験勉強、平日は仕事という生活を2年間。

この頃、同期の女性たちは結婚・出産・産休をしている中、私だけが独身。そんな犠牲を払っていたのが報われていたのか、当時の会社では同期の男性と同じスピードで昇進をしていました。

33歳で退職して、ヨーロッパへ大学院留学。大学院では、それなりの恋愛も楽しんだことと、仕事のストレスから開放されたので、すっかり見た目が若返りました。

2年間の海外留学後は、アメリカで海外就職。幸運なことに、昔の知人のつてで就職口を見つけることができました。

英語も程々なのに、慣れない海外で働きながら、婚活を開始。

時すでに36歳。そろそろ結婚したいなと思ったときでした。

ただし、婚活アプリで出会うアメリカ人は適当な人だらけ。お父さんが刑務所に入っているという少し変わった人だったり、偽名じゃないかという人もいて、婚活アプリで結婚に至るような「真実の愛」は見つからないんじゃないかと思いはじめました。

アメリカでの婚活に疲れていたところで、突然、同僚だった夫と付き合うことになり、4ヶ月後に結婚。縁があるとはこのことなんだと驚きました。

夫も私も30代後半での結婚だったのですが、子作りには疎く、そのうち子供ができるだろうと楽観的でした。そんなわけで、夫婦で仕事をやめて数カ月間の旅行に出たりと子供なしの生活を謳歌していました。

ただ、ふとしたときに、友人たちとの会話から、私たちは不妊症ではないかと気づきます。

そのとき、すでに42歳。

そこから、不妊治療を開始したという人生です。

大して仕事で出世をしているわけではないのですが、離婚しても1人で食べていけるぐらいの稼ぎはあります。

もしかしたら、こちらの不妊治療の体験談で紹介しているとおり、不妊治療という最新医学の力をかりて妊娠できるかもしれませんが、どちらかといえばキャリアを優先してきた人生だと思います。

https://reproduction.surviveoverseas.com/category/experience

女性のキャリア選択は主に2種類

私の世代は、専業主婦の人はかなり少ないです。同世代の女性を見ていても、女性のキャリアは2種類に分かれます。

  1. 20代で結婚して出産、産休を経て、働いている(子供を選択)
  2. 未婚・既婚に関わらず20−30代は働き、40歳前後で出産もしくは子供を産まない(キャリアを選択)

未婚・既婚やそれぞれの事情によって、多少の違いはありますが、早めに結婚・出産をして働いているパターンか、若いうちはキャリアを優先してリミットに近い40歳前後で出産もしくはそのまま子供を産まないというパターンが多いと思います。

私は②のパターンです。

どちらのパターンが良いとも悪いとも言いづらいですが、どちらのパターンでもメリットとデメリットがあると思います。

子供を若い頃に出産した場合のメリット・デメリット

子供を先に選択した場合は、下記のようなメリットがあると思います。

  1. 子供を産める確率が高い
  2. 体力がある若いうちに子育てを行うことができる
  3. 早めに子育てが終わるので老後の生活が謳歌できる

どうしても子供がほしいという方は、若いうちが妊娠・出産の可能性が高いので、子作りを優先すべきだと思います。

自分の卵子だけは、年齢が高くなるとどうしても老化してしまうので、今の医学ではどうしようもありませんが、キャリアはどうにかなるかもしれません。

私の友人を見ていても、30歳前に出産した友達はもう子供が中高生。あと少しで、子育ても終わりです。

一方で、私は今から出産を考えている。体力の低下も感じるのに、これから子育てなんてできるのかと体力面が心配です。子供と公園で遊んであげられそうもありません。そして、子供が学校に通いだしたら、母親が歳をとっているといじめられないかと心配です。

逆に、子供を優先した場合は、その後のキャリアが気になります。

新卒で入社した会社を辞めてしまうと、その後はパートや契約社員として働くことになることが多く、有能であっても、変な社員の言うことを聞かないといけないことになる可能性も高く、仕事に対するモチベーションをあげづらそうです。

もし、運良く新卒で入社した会社で働き続けることができても、産休明けで戻ってきたときには同期の社員と差がある可能性があります。

逆に、外資系の会社で転職をしながらキャリアを積むという手もありますが、あまりブランクが長いと転職でも厳しいという印象を受けます。

りんりん

2年〜3年で転職、共働きが普通のアメリカでは、産休はかなり短め。みんなすぐに仕事に戻ってきます。

アメリカでも人によっては、産休をとって数年間働いていない人もいますが、そうした人たちはその後の転職活動に苦労している人が多いです。

海外では男性も女性も、年齢に関わらず、ひとつのポストにたいする競争が激しい。

子供がいるからと言う理由で候補者を落とすのは違法ですが、スキルだけで候補者同士を比較した場合、履歴書を見たらブランクがあるとわかります。

さらに、面接で話していても、働いていないと勘もにぶるし、知識をアップデートしていないと古い知識だったりするので、不利になる可能性もあります。

キャリアを選択した場合のメリット・デメリット

逆にキャリアを優先した場合も、メリットがあると思います。

  1. 給与が高くなる可能性が高い
  2. 産休をとるときには、地位もそれなりに高くなっている可能性が高い
  3. 子育てのときはお金に余裕がある場合が多い

特に、日本の会社の構造だと、数年の産休は、実態としてその後の昇進・昇給に影響を与えます。

産休をとってしまうと、同期の産休をとっていない社員からは昇進が遅れてしまうことが多いです。したがって、給与にも差が出てきます。

りんりん

私が勤めていた日系大企業では、一度昇進が遅れると、その後のリカバリが大変という印象をうけました。

その反面、年齢も40歳を超えてくると、男性・女性に関わらず、自然に昇進のスピードが人によって違ってきます。

その頃になると、自分がどこまでいけるのかも見えてくるので、そのラインが見えてきてから、産休をとってもいいのかなと思いました。

その頃には、給与もあがっているはずなので、パートナーの方と共働きであればかなり生活に余裕があると思います。

私は、33歳で新卒で入社した企業を退職してしまったので、その昇進のレールにはのっていませんし、その恩恵も受けていません。今は海外で働き、転職しながらキャリアを積んでいます。

りんりん

海外就職と言うと華やかな印象ですが、実態はかなり厳しい。仕事の英語は聞けるし、話せます。しかし、ネイティブのようにはうまく話せません。英語面接で苦労することも多く、自分が思ったようにはキャリアを積めていないのが自分の悩みです。

キャリアを優先した場合の1番のデメリットは、子供を産める確率が圧倒的に低くなること。自分の卵子で子供を生みたいと考えている人は、ココは今の医学ではどうしようもない大きな問題になると思います。

まとめ

改めて考えてみると、本当に女性の人生設計は難しいと思います。

絶対に子供が欲しかったら、細胞の問題があるので、キャリアを積んでからとは言わずに、若いうちに子供を作ってしまうべきだと思います。

若いうちに産休をとってしまうと、キャリア開発は簡単ではありません。しかし、産休を短くすることで、キャリアも子供も得る方法はあると思います。

最近では、アメリカでは20代で卵子凍結をしてしまって、キャリアを重ねたり、結婚相手が見つかってから出産という若い女性も増えているようです。

りんりん

この方法は両方得ることができる、賢い方法かもと思います。卵子凍結も身体への負担が大きいですけどね…

私はそこまで子供に対する想いがなかったので、ボケっとしていましたが、改めて子供をほしいなと思ったときには、時すでに遅し。体外受精しかほぼ方法がないという状態になっていました。

体外受精でも、子供がもてる確率はかなり低いと医者からも言われています。

じゃあ、逆に私自身のキャリアはピカピカか?と聞かれたら、そうでもありません。一人前には稼いでいますが、周りの人達と自分を比べると、悲しくなることがあります(涙)

もしかしたら、結果的には子供もキャリアも得られない人生になるかもしれません。だからこそ、私は、仕事でも子供でもない、別の自分がやりたいことを「生きがい」にしていくべきだと感じています。