不妊治療の体験談

#15 不妊治療体験談〜はじめての自己注射(Day3〜Day8)

こんにちは。アメリカ在住のアラフォー、フルタイムで働く会社員「りんりん」です。

実は、今、アメリカで不妊治療を受けています。

まさか自分が不妊治療をうけることになるとは思っていませんでしたが、紆余曲折を経て、今は大金をつぎ込みながら不妊治療を受けています。

ここでは、私と同じように不妊治療を受けようと思っている人向けに、リアルタイムで私の不妊治療の様子を紹介していきたいと思います。

今回は、卵巣刺激のための自己注射の前半戦。

本当に長かった、自己注射の日々について綴っています。

アメリカ不妊治療の自己注射の薬と注射スケジュール

専門サイトには卵巣刺激の薬剤には主に3段階あると記載されていました。

卵巣刺激には、①卵胞を育てる(卵巣刺激・排卵誘発)+②育った卵胞を排卵しないように抑える(排卵抑制)+③卵子を成熟させる(トリガー)、の3段階があります。
参考:https://ameblo.jp/reproductionclinic/entry-12599291204.html

私の場合は、生理2日目と3日目は②の薬剤(リュープリン)を朝と晩に注射。

生理4日目からは、朝と晩に①と②の薬剤を自己注射するスケジュールになっていました。

注射がいつ終わるのかが気になるところですが、とりあえず購入したのは11日分、卵胞の育ち具合によって短くなったり、長くなったり(つまり追加購入)が必要になるようです。

アメリカということもあってか、おそらく自己注射の容量はかなり日本の病院に比べると容量が多めに見えます。

病院から指定された品名と容量は下記の通り。

■朝の注射
– リュープリン 20
– フォリスチム 300(Day4〜)
■夜の注射
– リュープリン 20
– メノピュア 150(Day4〜)

それぞれがどの薬なのかを調べてみました。

排卵をコントロールするリュープリン

排卵をコントロールするGnRH(LHサージ抑制剤)薬剤です。

それとは別に、LH(黄体ホルモン)を抑えて排卵が起こらないようにする動きが注目され、体外受精などで排卵をコントロールしたいときに使われるようになりました。
参考:はるねクリニック銀座

リュープリンは小さな瓶に入っているので、毎回、冷蔵庫に保管した瓶から必要な容量を注射器で取り出して注射を行います。

最初は、注射器から必要な容量を取り出す際に空気が入ってしまって、10分ぐらい格闘していましたが、看護婦さんに聞くと多少の空気が入るのは仕方がないとのことだったのでした。

卵胞を育てるフォリスチム(ゴナールエフ)

フォリスチムは、ペン型の注射器に、冷蔵庫で保存した薬剤のカートリッジを装着し、さらに注射針を先端にとりつけてうつものです。

今回の不妊治療の中で最も高額な薬剤で、1回分が約3万円です…。

ペン型といっても、注射の針には違いないので、少し痛みがあります。

卵胞を育てるメノピュア

メノピュアは、希釈液と薬剤を注射器を使って混合する必要があり、少し慣れを要する注射です。私の場合は、容量が150IUだったので、1つの希釈液に対して、2つの薬剤の瓶を混合してうっていました。

しかも、メノピュアは注射がしにくい。

注入時に注射器が重いので、大人の男性でさえもぐい〜って力を入れて注射をしていたぐらいです。

そして、うたれる方も痛み強め。

針を刺す際の痛みはまあ我慢できますが、薬剤を注入している間がずっと痛いので、かなりのストレスを感じる注射です。

できることならもううちたくない、そんな注射です。

事前に説明を受けていた排卵誘発剤の副作用

看護婦さんからは、排卵誘発剤をうつと下記のような副作用があるかもしれないという説明をうけていました。

気分が悪くなったりといったことはなかったものの、下記に示す副作用のいくつかの症状が出ていました。

リュープリンの投与による副作用

  • Headaches(頭痛)
  • Mood fluctuations(気分の変動)
  • Hot flashes(体のほてり)

排卵誘発剤(ゴナールエフやメノピュア)による副作用

  • Rash(発疹)
  • Bruising/irritation at the injection site(注射部位のあざ・かゆみ)
  • Vaginal discharge (similar to ovulation discharge)(おりもの)
  • Breast tenderness(胸の圧痛)
  • Emotionally sensitive(感情的に不安定)
  • Bloating/abdominal cramping(腹部の痛み・生理痛のような痛み)
  • Insomnia and fatigue(不眠症と倦怠感)

毎日が憂鬱…注射になれるだけで精一杯な自己注射前半の日々

注射のことで毎日頭がいっぱいだった、自己注射の前半戦について紹介していきます。

Day2:最初の注射にドギマギした注射1日目

注射1日目はリュープリンのみ。

最初の注射だったので、色々とトラブルあり。

詳しくこちらの記事で紹介しています。

#14 超緊張!はじめての自己注射で夫婦喧嘩(Day2) こんにちは。アメリカ在住のアラフォー「りんりん」です。 実は、今、アメリカで不妊治療を受けています。 まさか自分が不妊治療...

Day3:まだまだ慣れない、眠気がスゴかった注射2日目

朝晩のリュープリン。

針が細いのであまり痛くはないけど、自分の体に針をさすというのがやっぱり抵抗ありで、少しストレスを感じます。

昨日の自己注射で、自分でうつとより痛く感じたので、今日からは夫に注射をお願いしています。

食事後は猛烈に眠たくなり、昼寝をして過ごしました。

りんりん

振り返ってみると、このときはルプロンごときで色々疲れていましたが、その翌日からはさらに厳しい日々が待っていようとは思いもしませんでした。

Day4:1日4本ハードスケジュールに突入!注射3日目

今朝から、朝2本、晩2本の合計4本コース。

朝の新顔「フォリスチム」は思っていたよりは痛くなくて、少し安心。

でも、やっぱり針をさすのが苦手で、注射の時間が来ると少し憂鬱です。

食事後は再び猛烈に眠たくなり、会議中なのに眠りそうになってしまいました。

立って会議に出たけど、それでも眠くて仕方ないので、30分のパワーナップで仕事を切り抜けました。

晩の注射は、はじめてのメノピュア。

夫と、ビデオを見ながら薬剤の調合をあーだこーだ相談しながらやっていたら、注射をうつだけで45分もかかってしまいました。

痛いと聞いていたメノピュアも他の注射と同じくらいだったので、まだ耐えられそう。

りんりん

このときは、たまたまうちどころが良かったようです。

正直、最初の2日はたった2本だったけど、今は1日4本。

注射のストレスも1.5倍になっているのを感じます。

夫も注射を毎日うつのは気が滅入る用で、いつも「かわいそう、ごめんね」と言ってくれます。

これも1回だけの経験。

ココまでしかやりきるしかないという思いでがんばります。

とりあえず、3日も頑張った自分たちを、夫と褒めあって寝ました。

Day5:注射が嫌だ!4日目

今日は朝の注射が痛かったです。

おそらく刺したところが悪かったと思います。

脂肪が厚いところを狙って、少しおへそに近いところが悪かったのか、昨日は痛くなかった注射がチクリ。

うったあとも5分くらい鈍い痛みがあろ、あそた(泣)

今日は薬の副作用と思われる猛烈な眠気を避けるために、食事を少量にしてこまめに摂取。

おかげで、眠気を抑えて切り抜けることができました。

少しずつ、注射との付き合い方がわかってきたのが進捗です。

夜の注射は、夫がうまくしてくれて痛みがかなり少なかったです!

注射の時間(20時)が近づくと、微妙に気持ちが凹んでしまいます。

寝る前に、アメリカで私と同じように不妊治療を受けた人のブログを見て、これから行うであろう作業の予習を少し。

みんな、10個も20個も卵子が採れていてスゴイ。

おそらく私は、生理前の診察の結果だと6個。その6個を大切に育てないと。

Day6:やっと最初の折り返し地点が見えてきた!注射5日目

とりあえず、今度の超音波検査を目標としてやってきましたが、超音波検査まであと2日。

本当によく頑張ったと褒めてあげたいです。

りんりん

お腹の周りに注射の跡がアザになってしまっています。

朝は8時から仕事。7時30分から注射を行って、8時から電話会議。

脂肪の厚みが少し少なめのところにうったのが悪かったのか、特に2本目のフォリスチムの注入時に痛みが…インフルエンザの予防接種をうっているような感じ。

リュープリンの注射は本当に他のものと比べたら痛みが少ないので、最初の2日間は今思うと楽勝だったなと感じます。

今日は、昼ごはんを食べましたが、数日前のような激しい眠気に襲われることもなく、無事仕事を行うことができました。身体が慣れてきたのかな。

そのかわりなのか、本当に今日は食欲がスゴイ。

食べても食べても、お腹いっぱいにならない日です…カフェインレスの紅茶を飲んでなんとか過ごしています。

晩も、再びリュープリンとメノピュア。

最初に固くつねってから注射をうつことで少しは痛みを軽減できないかと試みるも、やはり薬剤注入のときに少しだけ痛みあり。どこにうてば痛みを軽減できるんだろうかと毎日模索中。

今日は午後から少しだけ頭が痛かったけど、これが仕事によるものなのか、不妊治療によるものなのかが判別できず。

Day7:注射の痛みを軽減するために試行錯誤した注射6日目

やっと木曜日になりました!

朝起きて散歩して、8時半頃に注射。

今日は注射の準備中に、夫と少しだけ言い争いがありました。

喧嘩の原因は、注射の準備方法は全部覚えたという夫と、慣れた頃に間違いが起こるからビデオを見ながら慎重に準備したい私の意見の相違。

夫の言い分もわかるけど、私の身体に入れるものなので、私の意見を尊重してもらいたいと思いましたね。

夫も最後は折れて、私の好きなようにさせてくれたけど。今までは言い争いさえもしなかったことで、不妊治療中は言い争いが起こります。

こんな喧嘩のかいあってか、今日の夫の注射は100点満点。

リュープリンもフォリスチムも痛みゼロでうってくれました。

痛みを軽減するために、腕を固くつねったり、注射をうってもらう際に左手でボールペンをカチカチしていたことが良かったのかもしれません。

夜は、再びリュープリンとメノピュア。

リュープリンは楽勝だけど、正直メノピュアはやっぱり痛い。

腕を固くつねってもらうことで、針が指す時の痛みはまだ感じないようにできるものの、液体を注入するときの痛みは本当に嫌ですね。

Day8:ついに最初の超音波検査!やっとやっとの注射7日目

やっと超音波検査の金曜日になりました!

まずは前半戦がおわったところという感じでしょうか。

超音波検査の時間が8時だったので、6時に起きて準備して、7時頃に注射をうって病院へ。朝の注射はリュープリンとフォリスチム。夫も注射をうつのがうまくなって、今日はほぼ無痛でした。

超音波検査の様子はこちら

晩はいつものリュープリンとメノピュア。

いつものようにメノピュアは憂鬱です。

とにかく一日でも早く注射を卒業できるようにと祈るような気持ちで一杯です。

夫と話しているのは、もうこういう注射をうつ治療は最初で最後にしたいねということ。

女性の体への負担はもちろんですが、注射のことでイライラしている私を隣で支える夫も、それはそれで精神的に辛いようです。

まとめ|前半の注射がやっと終了!

前半戦の注射は終了!

これからは2〜3日毎に卵胞の大きさの様子を見ながら、自己注射を調節していくことに。

毎日、どうやったら注射を痛み無しでうてるか、そんなことを夫婦で模索しながら、過ごしています。

とにかく1日でも早く注射を卒業したい。そんな気持ちでいっぱいです。