こんにちは。アメリカ在住のアラフォー、フルタイムで働く会社員「りんりん」です。
実は、今、アメリカで不妊治療を受けています。
まさか自分が不妊治療をうけることになるとは思っていませんでしたが、紆余曲折を経て、今は大金をつぎ込みながら不妊治療を受けています。
ここでは、私と同じように不妊治療を受けようと思っている人向けに、リアルタイムで私の不妊治療の様子を紹介していきたいと思います。
本日は第1回目。
まずは不妊治療を考え始めたきっかけについてお話しようと思います。
そもそも結婚が遅かった

私は、アラフォー直前で結婚しました。
自分でもこんなに婚期が遅くなるとは思っていなかったのですが、20代は仕事も忙しく、結婚しようという気にもなれずあっという間に30歳。
30歳のときに1年だけアメリカに住んでみたら、自分の価値観を変える事件が起こり、人生設計を大幅変更。
これからは、海外で働いて生きていこうと決意しました。
英語が苦手な私は、学歴なしでは海外で生きられないと考え、東京で会社員として働きながら、留学の夢に向かって平日も週末もずっと受験勉強。
勉強の成果がみのり、ヨーロッパの大学院へ留学しました。
そして、2年間の留学のあと、夢が叶って海外で働き始めました。
そろそろ結婚したいなと思って婚活をはじめたのが36歳。
妊娠という観点からは、すでにもうこの時点で周回遅れぐらいのところにいました。しかもこの時点で、相手なし。
当時の海外の婚活は、すでに恋愛アプリ全盛期。
複数の恋愛アプリを駆使して色々と出会いましたが、やっぱりアプリで出会う人達は、相手の身元がハッキリしないことが気になり、結婚に至る相手をみつけることができませんでした。
海外は年齢が高くても、日本人は若くみえること&離婚歴のある男性が恋愛マーケットにあふれているので、アラフォーでもハンデを感じることなく婚活に励むことができました。普通にマッチして、何人もデートをすることができましたから。日本だったらおそらく大苦戦だったろうなと思います。
そんなときに、つきあいはじめたのが当時の同僚だった今の夫。
縁があるとはこのこと。
夫とつきあいはじめて4ヶ月後には入籍していました。
結婚すれば妊娠すると思っていた

めでたく夫と結婚した当時、すでに38歳。
妊娠のことは気になってはいましたが、そこまで切迫した問題という認識はゼロ。
しばらくは二人で過ごしたいねと、(今思えば本当に!)のんきに共働き生活を楽しんでいました。
ただ、結婚して数年たっても子供ができない。
これはもしかしたらと気になりはじめたときには、40歳を過ぎていました。
ある日の健康診断で、かかりつけの産婦人科の先生に、子供が欲しいけど…と聞いてみました。
子作りをはじめて2年ぐらいかなと先生に伝えると、「それはすぐにでも専門医にみてもらったほうがいい」と即答。
このときに少しだけ、ことの重大さを感じました。
すでに、41歳でした。
そして、ある日、同年代の女性同僚とランチのときに話していたら妊活の話題に。
彼女は30代後半でしたが、妊活を真剣に考え、病院を探しているとのこと。30代でそんなに真剣に考えることなのとショックをうけたことを覚えています。
30代後半でそれなら、40歳を過ぎている自分は急いではじめなければと不妊治療の病院をさがしはじめました。
後日談ですが、夫は、私が不妊治療をはじめたいと相談すると、「医療に頼らなければいけないのは残念。子供ができないなら、できなくてもよい」と考えていたようです。ただ、彼自身も子供がほしいと思っていたので、不妊治療に対しては最初から協力的でした。
すぐに不妊治療の病院は見つかると思っていた

住んでいたエリアで、いい病院はないかと、不妊治療の経験がある友人に聞いたり、インターネットで調査しながら探しました。
まずは、友人に教えてもらった「評判が高い」病院にしようと思い、英語が苦手だけど勇気をだして電話しました。
が、「健康保険は適用できませんがいいですか?」との回答。
アメリカは不妊治療でも保険が適用できると聞いていたのですが、実は「保険適用ができる病院」と「できない病院」があることを知りました。
病院によっても治療額が違うので一概には言えませんが、保険が適用できない場合は、一回の治療が300万円近く。
平民夫妻はそんな額は簡単には払えません。
保険が適用できる病院を選ぼうと、再び病院探しをはじめました。
調べていくと、色々なことがわかりました。
アメリカでは不妊治療はビジネス。だからこそ、各病院は自分たちの成果として、不妊治療の成功率を公表しています。そして、女性の身体の状態によっては、下手に不妊治療をして成功率が下がると困るので、卵子提供を促される可能性も多いとのことでした。
アメリカでは不妊治療の成功率が色々なサイトに公開されて、ランキングとして発表されています。
例えばこちらのサイトでは、州と女性の年齢別に成功率が高い病院のランキングが公開されています。年齢が違うとこんなに成功率が違うのかと、ショックでした。
色々と自分なりに考え、夫とも相談した結果、下記の条件を満たす先生を選ぶことにしました。
- 近所にある病院
- 成功率が高い
- 保険が適用できる病院
- ハッキリと結果を伝えてくれる評判が高い先生
- アジア系の先生
正直、これだけの条件を適用すると、2〜3個しか病院が残らないので、あまり選択肢はありません。
ある大学病院のN先生を選ぶことにしました。
病院さえ選べばすぐに予約できる?

すぐに予約できるとたかをくくっていたのですが、病院に電話をしてみると、予約ができるのは1ヶ月後とのこと。
病院によっては2ヶ月後のところもありました。
不妊治療の病院はこんなにも混み合っているのかと驚きました。
とりあえず病院の予約を終えて、私はホット一息つきました。
次は、アメリカの不妊治療専門医での一回目のカウンセリングの様子を紹介します。