こんにちは。アメリカ在住のアラフォー「りんりん」です。
実は、今、アメリカで不妊治療を受けています。
まさか自分が不妊治療をうけることになるとは思っていませんでしたが、紆余曲折を経て、今は大金をつぎ込みながら不妊治療を受けています。
ここでは、私と同じように不妊治療を海外で受けようと思っている人向けに、リアルタイムで私の不妊治療の様子を紹介していきたいと思います。
本日は第5回目。
今回は、最初のカウンセリングには参加できなかった夫と一緒に、今後の治療方法に関するコンサルテーションを受けてきた時の様子をつづります。
混乱!日本とアメリカで先生の不妊の原因に対する見解が違った

私が通っているアメリカの不妊治療の病院は、他の病院での検査結果もOKとのことだったので、検査費用が安い日本でいくつかの検査を受けて、その結果をアメリカの病院に提出しました。
具体的には、子宮造影検査、私の血液検査と主人の精液検査。
検査結果が日本語表記だったので、自分で翻訳して持っていきました。
本当は、ナースとのやり取りの中で、事前に翻訳して送っていたのに、先生がその結果を認識していなかった(もしくは検査結果がシェアされていなかった)ので、コンサル中に検査結果を見せました。
アメリカ生活あるあるですね。アメリカはこんなことばかりなので、やっぱりねという感じでしたが、とにかく人に頼らずに準備しておくことがアメリカ生活のコツだとつくづく感じます。
子宮造影検査の結果を見せながら、日本の先生の見解「片方の卵管がつまっているのでは」とのコメントを見せました。
それをアメリカのおじいちゃん先生に伝えると、「僕は違う意見だな」とのこと。先生は卵管がつまっているようには見えないと言っていました。
なるほど、先生によって、結果の理解が異なることがあるんですね。
アメリカのおじいちゃん先生によると、色々と検査結果をみて言えるのは「私の卵子は使えそうだけど、年齢を考えると余裕がないので、いきなりIVFをしましょう」という話でした。
いきなりIVF(体外受精)というあたりは、日本もアメリカの先生も同じ意見でした。やはり42歳という年齢は、相当「待ったなし」の状態のようです。
先生によると、「卵子が使える可能性が低い場合は、卵子提供を推薦するんだけど、君はまだ大丈夫そう。だけど、もうあと1−2年だね」ということ。ギリギリセーフでした。
アメリカは不妊治療もビジネスであるがゆえに、先方も女性が高齢で成功率が下がりそうな場合は、卵子提供を強くすすめると聞きましたが、私の通っている大学病院でも同じ状況のようです。
日本では不妊治療というと、最初はタイミング法で…最終的にIVFと聞きますが、私の場合は年齢がアラフォー(40超えている)こともあり、そんな呑気なことはやらずに、チャッチャとやっちゃおうという感じでした。
正直、私もソッチのほうが助かります。
Yelpをみて、私を担当してくれているおじいちゃん先生は、言い方がDirectだと不満を持っている人もいましたが、可能性の問題なので、ハッキリ言ってもらったほうが、私としては助かります。
さらに、夫の精液検査の結果が芳しくないようす。IVF(体外受精)よりさらにレベルアップした顕微授精(ICSI)をしましょうと先生からの提案。
最初の不妊治療で、いきなり最終兵器の投入か?!ぐらいの勢いです。
顕微鏡下で卵子に針を刺し、精子を注入する方法です。正式名称は卵細胞質内精子注入法(ICSI)です。
https://www.oakclinic-group.com/funin/ss_ivf-icsi.html
コストを考えると、ICSIまでしたくなかったんだけど、仕方ないです。
こんなふうに、何度「仕方ない」とつぶやいで、経費が高くなっていくのでしょうか…ドキドキ。
盲点だった、ジカ熱…3ヶ月の治療をおやすみ

先生からは、すぐにでもIVFをしましょうということでした。
が、主人が東南アジアに滞在していたことを告げると、ジカ熱のウイルスを保有している可能性があるとのこと!
東南アジアを出発した日から3ヶ月は、彼の精子を使って妊娠しないほうがいいとのことで、3ヶ月経つのを待って受精できるようにスケジュールを調整することになりました。
これから妊娠を考えている方は、ジカ熱が流行しているエリアへの旅行は控えるか、3ヶ月待ってから妊活をしたほうがよさそうです。
ジカ熱のエリアはこちらのサイトが参考になります。
参考:https://wwwnc.cdc.gov/travel/page/zika-information
私の卵子は毎月捨てられていくので、一日一日が惜しいですが、こればっかりは仕方ありません。
夫はジカ熱に感染しているかを調べる血液検査をしてNegativeという結果が表示されていました。しかし、それでも検査結果は100%ではないとのことで、どちらにしても3ヶ月まちましょうとのことでした。
その結果、コロナ禍に巻き込まれ、さらにずっと治療が遅れてしまうことになります…が、このときには知る由もありません。
1サイクル2ヶ月!アメリカ不妊治療

説明によると、IVFは2ヶ月で1サイクルといった感じでした。
ざっというと、最初の生理から数えて9日目から排卵検査薬を使って、排卵のタイミングをチェック。
排卵したタイミングから薬(エストラジオール)を摂取。
そして、次の生理のときに自己注射などの処置をしながら、排卵の時を待ち、卵子の採取・受精・戻し・妊娠確認をするようです。
アメリカは成功率を上げるために多くの受精卵を戻すのではと心配していましたが、私が通っている病院では戻す前に受精卵を判定するので、状態がいい卵を1−2個だけ戻すと決めているようです。
多胎妊娠はいろんな意味で心配だったので、少し安心です。
アメリカは1度のサイクルで約200万円〜250万円近い費用がかかります。
体力やお金の面からも、できれば少ない回数で成功したいというのが本音です。
知人によると、1000万円かかったという人も…。
妊娠することがどれだけ奇跡的なことなのかが身を持って知りました。
まとめ|説明も少ないアメリカの不妊診察。不安は残るがやるしかない…
日本とアメリカの病院で、不妊治療のコンサルテーションを受けたのですが、正直、日本のほうが超絶丁寧です。
日本の場合は、細かいことまで資料を使って教えてくれるので、大変勉強になりますし、納得感があります。
なにより、失敗が許されない作業が多いので、日本の方が信頼できます。
一方、アメリカの病院は説明が最低限。
説明してもわからないと思われているのか、殆ど説明がありませんし、流れ作業感も感じられます。
しかも、色々と細かい点で間違いが発覚します…。
本当に細かい心のケアを求めている人は、アメリカの不妊治療はかなりストレスを感じると思います。
私も本当は日本で受けたいです。
ただし、仕事の都合で不妊治療のために日本に戻るのは厳しい。
だから、私は今回はアメリカで不妊治療を行うことにしました。
次の不妊治療は、ちょうど夫のジカ熱が終わる2月末の生理の際に病院に連絡をし、IVFのサイクルをはじめましょうとのことでした。
それまでに、健康保険会社への連絡等費用面での整理、不妊治療のオンライン学習を行う必要があるようです。
いよいよアメリカで最初で最後の不妊治療のはじまりです。ドキドキ…