不妊治療の体験談

#22 ついにこの日が!自己注射の卒業試験?トリガーショット

こんにちは。アメリカ在住のアラフォー「りんりん」です。

実は、今、アメリカで不妊治療を受けています。

まさか自分が不妊治療をうけることになるとは思っていませんでしたが、紆余曲折を経て、今は大金をつぎ込みながら不妊治療を受けています。

ここでは、私と同じように不妊治療を海外で受けようと思っている人向けに、リアルタイムで私の不妊治療の様子を紹介していきたいと思います。

本日は、排卵誘発剤の注射を13日間という少し長めの期間うった末に、やっとの思いでたどりついたトリガーショットについて紹介していきます。

1回1万円!採卵前に必要なトリガーショットHCGの購入

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トリガーショットとして指定を受けていたのは「 HCG 10K subcutaneous」。

薬局への見積もりや、看護婦とのやり取りの中で、下記3種類のうちどれでもいいと言われていたので、薬局からこれが安いと言われて出てきたPregnyl(プレグニール) 10,000IUを購入しました。

HCG 10K subcutaneous
+ Novorel
+ Pregnyl
+ HCG

複数の薬局に見積もりをとったところ、プレグニール(10000IU)の代金は$100〜$160(約1万円〜1.6万円)でした。

私の購入金額は、$101.09。

1回の注射で1万円って本当に不妊治療はお金がかかります。

約50万円の出費!自己注射の見積もりに関する詳しい記事はこちら

混乱!トリガーショットの準備とうちかた

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トリガーショットのうち方の説明を聞いていなかったので、どうやってうつんだろうかと心配でしたが、超音波検査後の看護婦からのカウンセリングで、ナースがうち方を教えてくれました。

英文での説明はこちら。

Withdraw 1mL of the diluent solution and inject into the 10,000 IU of powder. After mixing, withdraw 1mL of the resulting solution = 10,000 IU for injection. Change to 30g 1/2″ for injection. Use SQ into the fat, not intramuscular.  

これ、なんとなくわかるけど、注射のことがわかっている人前提の説明文です。

例えば、混合のためにQ-capがあるのか針があるのか、そして「30g 1/2″ for injection」って針のことだって素人には全くわかりません。

看護婦が3分程度の実演で見せてくれたので、意味がわかりましたが、あの3分実演がなかったら、この説明を読んでも質問の嵐だったろうなと思います。

私はアメリカに住む前は、アメリカって「マクドナルド」の国だし、マニュアルを作ってオペレーションするのが得意な国なのかなって思っていたのですが、誤解でした。この不妊治療の経験からも、表は見にくいし、手順は情報が漏れていて雑だし、箇条書きにはしてくれないし…で、アメリカ人はマニュアルを作るのが得意という感覚は消え失せました。

私の理解では、要はメノピュアのように希釈剤と薬剤を混合するパターン

希釈剤と薬剤の蓋を開けたらアルコール消毒。

そして、注射器に1mlの空気を入れて、Q-capではなく太い針で希釈剤を1ml抜き取ります。

それを薬剤が入った瓶に入れてよく混合。

そして、その薬剤をすべて抜き取り、針を細いものに付け替えて、皮下注射をしてくださいとのことでした。

トリガーショットは、時間が厳しく、採卵の35時間前に注射しなければいけない点が注意点です。

私の場合は、採卵が午前10時からとのことだったので、前々日の午後11時に自己注射をうってくださいとのことでした。遅い…。

そして、看護婦から電話があり、私の場合は10,000IUではなく、半分の5,000IUだけでいいとのお言葉。

だから、2mlの希釈剤で薬剤を混合し、半分だけを皮下注射してくださいという指示がありました。

りんりん

ええ、これって半分の5000円分を捨てるってことだよね…。だったら、半分の量を買いたかったよ(涙)

意外に準備に時間がかかったトリガーショット

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トリガーショットの約束の時間が午後11時と遅かったので、夜ご飯とお風呂をおえて、万全の体制で望みました。

トリガーショットの時間の数時間前から時間が気になってソワソワ。

時間が1時間以上ずれたときは病院に連絡するようにとのことだったので、そういう意味でもこの時間は絶対に厳守しなければと、スマホのアラームをかけて望みました。

約束の時間の10分前。

トリガーショットの薬剤の混合をはじめました。

希釈剤を吸い上げて、薬剤にいれるところまでは良かったのですが、薬剤を太い針で吸い上げる作業がちょっと難しい

Q-capだったら、逆さにしたらすーって液剤を抽出できたけど、針の場合は針の先を液体につけておかないといけないので、液体抽出が予想以上に手間取りました。

私の場合は、2mL入れて、1mLだけの抽出で全部抜き取る必要がなかったので良かったけど、これを全部抜き取ってくださいっていわれたら、絶対にキレイには抽出できないなと感じました。

これからトリガーショットを行う方は、その準備作業は10分前とは言わずにもっと早めに始めるべきだと感じました。

最後に注射針をつけかえて準備完了。

注射針のつけかえ時に、夫に「少し注射を持っといて」とお願いした際に、注射針の持ち方がわかる・わからない、で軽い言い合い。

私も緊張してイライラしているし、彼もなぜかイライラ。

普段ならこんなことで言い合いにならないのですが…。

りんりん

不妊治療の難しいところは、些細なことで軽い言い合いになるんですよね…。

女性の立場からすると、身体に注射をして、仕事も抜け出して頑張っているのに、なぜその気持をわかって、優しくいたわってくれないのかという気持ちをたまに感じます。

うちの夫はよく協力してくれている方だと思いますが。

男性の言い分もあると思うし、妻に気を使って疲れているのかもしれませんね。本当にこのあたりは難しい…。

そして、約束の午後11時のアラームがなったところで、夫にトリガーショットの注射を依頼。お腹周りにうちました。

看護婦からメノピュアよりは痛くないと聞いていましたが、そのとおりでしたね。ただ、ルプロンよりは痛みがあります。

針をさして、液体を入れるときに少しだけ痛みがありました。

そして、無事トリガーショット終了。

その後は、そのまま睡眠。副作用もなく、現時点では元気です。

まとめ|トリガーショットの準備は意外に時間がかかる!準備時間10分は少し短すぎた!

トリガーショットを実際に自己注射してみて、準備(混合作業)に意外と時間がかかると感じました。

私は10分前でしたが、思っていたより時間がかかったので15分か20分前には用意をはじめることをオススメします。

いよいよ、待ちに待った採卵日がせまってきました。

期待してはいけないと思いつつも、自分だけは大丈夫だろうという根拠のない自信があったりしますが、やっぱり期待値は低く、質のいい受精卵ができたら奇跡ぐらいにして備えていきたいと思います。

なにはともあれ、今日で排卵誘発剤の自己注射をひとまず卒業!

よくやった、私たち!