こんにちは、アラフォー(というか42歳)で不妊治療をはじめた「りんりん」です。
辛いとよく聞く不妊治療ですが、実際に不妊治療を経験してみて、私は不妊治療は大変なこともありましたが、自分が後悔しないために挑戦したことだったので、やってよかったと思っています。
本記事では、私が実際に感じた不妊治療中に辛かったことをまとめてみたいと思います。
金銭的な出費がつらい

まず経済的に、不妊治療は辛いです。
私が治療を受けたアメリカは、自分が加入している健康保険によっては、不妊治療をカバーしています。
アメリカでは健康保険のプランを自分で選ぶことができます。働いている会社によって、選べる健康保険が違うので、健康保険の会社やプランによっては不妊治療が含まれていないこともあります。実際に、夫の会社の健康保険は不妊治療が含まれていなかったので、私の会社の健康保険を利用して不妊治療を受診しました。
幸い私の保険は不妊治療を、一生のうちで15,000ドル(約150万円)だけカバーしてくれるとのことでしたが、このカバーでは全く足りません。
50万円かかった薬の料金はカバーされないし、医者からオススメがあった顕微授精(ICSI)と呼ばれる受精方法を選択すると、その費用も私の場合はカバーされませんでした。すべて自己負担です。
結局は、治療の一部分は保険でカバーされたものの、それでもなお約150万円の自己負担が発生しました。
幸い、私たちは共働きですが、共働きであっても金銭的にもかなり厳しいと感じました。
不妊治療に対する温度感に夫婦間で差があった

最初に言っておくと、私の夫はかなり不妊治療に理解を示していたし、協力的だったと思います。私も夫には感謝しています。
実は夫は、最初は不妊治療にかなり消極的で、不妊治療の内容を全く理解していませんでした。
日本の病院で一緒に検査を受けに行き、先生からの説明を受けた後に、かなり不妊治療に対する姿勢が変わったと感じました。
夫は可能な範囲で一緒に診察に付き添ってくれましたし、2週間の自己注射も夫がうってくれました。
いつも「痛い思いをさせてごめんね」と優しい言葉をかけてくれていました。
しかし、そんな夫でも、不妊治療中に時々、他人事のような発言をすることが何回かあって、寂しく感じたことがありました。
一緒に当事者として関心を持ってほしいというのが私の気持ちでした。
最後まで夫はできれば自然妊娠をと考えていたようで、採卵日は何だか苛立っている様子でした。
そんな夫も、受精卵がいくつできた、といったレポートを病院からくると、一緒に悲しんだり、嬉しがったりしていたので、実際に結果が見えてくるとあまりその苛立ちを私が感じることはありませんでした。
小さな意見の食い違いはあったものの、夫はよく協力をしてくれたと思います。
夫に私と同じ気持ちでいてほしいということを期待していましたが、夫も別の人間。
考え方や価値観が違ってあたりまえなので、そのへんの折り合いをつけるのが、大変だなと感じました。
仕事の予定を不妊治療に合わせる必要があった

不妊治療のスケジュールは身体の調子にあわせていくので、仕事が忙しくても不妊治療をするのであれば不妊治療のスケジュールを最優先にする必要があります。
いつもは仕事を比較的頑張っている私ですが、このときだけは不妊治療の診察が入ったら会社はすべて遅刻か中抜け、重要そうな会議が入っても、「病院に行かなけれいけないからすみません」と言って、会議を欠席しました。
上司には予め事情を伝えておきましたが、その他の同僚の人たちは「やる気がない」と思っていたかもしれませんね。
私の場合は、男性上司でしたが伝えておいてよかったと思います。
私が上司に伝える前に考えたことはこちら↓

同僚にやる気が無いと思われていても仕方ないです。
私の卵子も古くなればなるほど、正常な状態のものを得られる確率が低くなっていくので、ココは上司や同僚からの評価が低くなっても仕方がないと割り切りました。
私の仕事は、後でリカバリをすることも可能ですが、卵子は待ってはくれません。
ただ、同僚に「ごめんね」といって会議を欠席するのは、少し気がひけるものがありました。
幸い、コロナ禍で在宅勤務だったので、仕事への影響はかなり小さかったと思いますが、通常の状態であれば、もっと辛いのではないかと思います。
注射が精神的にも体力的にも負担だった

おそらく、私は不妊治療(体外受精)をした中でも、かなり副作用は軽かったほうだと思います。
しかし、2週間近くの毎日4本の注射は精神的には辛いものがありました。
痛さは大したことはないのですが、やっぱり注射は嫌いです。
毎日朝8時と20時に注射を2本ずつ接種する生活をしてみて、注射の時間がかなりストレスに感じました。
普段ならあっという間に過ぎる1週間ですが、注射のときだけは本当に1日1日が長く感じました。
また、私の場合は副作用は軽いといっても、胸の痛みはあったり、ひどい眠気があったりと体調の変化も感じました。
詳しくはこちらの記事で。

2週間過ぎてみれば、大変だったけど無理ではなかったという感想ですが、できれば、こんな注射を毎日うたなければいけない生活は送りたくないなと思いまね。
まとめ|不妊治療は思っていたよりはつらくなかった、けど辛いこともある
不妊治療の辛さは、個人差があると思います。
私の場合は、比較的副作用も少なく、痛みがきついと言われる子宮卵管造影検査も痛み止めありで痛みゼロでしたので、身体的にはあまり辛くありませんでした。
ただし、夫婦間の不妊治療に対する温度差や、仕事をしていれば職場との関係によって、もっとつらい思いをすることもあると思います。
また、子供がどうしても欲しいと思っている場合にも、家族や友人からの心ない言葉に傷つくことがあるかもしれません。
私はなるべく不妊治療中は、友人・知人からは距離をとって、余計なストレスを与えないようにしていました。
私の数人の友人には不妊治療のことを話したので、そのせいか、妊娠に関する話題は友達ともほとんど話すことはありませんでした。
友人も色々と気を使ってくれていたのだと思います。
不妊治療には辛いこともたくさんありますが、それでも不妊治療をしたいと思うのか、そんな思いをするくらいなら不妊治療をしない人生を選ぶのか、それは夫婦で話し合って決める必要があると思います。
私はどちらも正解だと思います。
私は後悔しないために、不妊治療を行う決断をしましたが、これでできなかったら仕方ないので、子供がいない人生設計をしていくしかないと思っています。私もここまではコントロールできないので仕方ない!
不妊治療をはじめようか考えている方の参考になれば嬉しいです。