不妊治療の体験談

【体験談】4種類の不妊治療の注射をうった感想を公開【痛み】

アメリカで不妊治療をしている「りんりん」です。

本記事では、不妊治療に伴う自己注射を実際にうってみて感じた薬剤ごとの痛みや、痛みを和らげるために実際に行っていた方法を紹介していきます。

私が行った卵巣刺激の方法

卵巣刺激の方法は高刺激(と思う)。Priming Flare プロトコルと書かれていました。

2回採卵を行ったのですが、どちらもほぼ同じ方法で行われました。1回目で反応が良かったので、これは効きやすいと主治医が判断したようです。

実際に注射した薬剤はこちら。

  • リュープリン 40 IU(朝に20IU、夜に20IU)
  • フォリスチム 300 IU
  • メノピュア 150 IU
  • オムニトロピン 8 IU
  • プレグニル 10000 Units

実際に注射をうったスケージュールはこちら。生理初日をDay 1(D1)と数えています。

生理2日目からリュープリンをうち、生理4日目から卵巣刺激をはじめました。11日間の卵巣刺激を行いました。トリガーショットはプレグニル。10000ユニットを採卵の35時間前にうちました。

D1D2D3D4D5D6D7D8D9D10D11D12D13D14D15D16
イベント生理初日超音波検査超音波検査超音波検査超音波検査超音波検査&トリガーショット採卵
AM:リュープリン
AM:フォリスチム
PM:リュープリン
PM:メノピュア
PM:オムニトロピン
プレグニル

お腹が青あざだらけ!13日間の自己注射後の様子

13日間の自己注射を終わったあとは、大型の注射用ゴミ箱がいっぱいになり入りきれないほどになりました。

さらに、お腹の周りにも青あざがいくつか出現。1回目の採卵を行ったときは、青あざの数もたくさんあったのですが、少し慣れた2回めの採卵では、青あざの数は5個(58本の注射をうった中で)に激減しました。

青あざの数を減らすのに効果があった方法はこちら

本記事では実際にそれらの注射をうった感想を紹介していきます。

卵巣刺激に用いた各注射の購入価格を紹介した記事はこちら

自己注射の薬剤を注射した感想

各薬剤の混合や注射方法は、初回だけは15分ほどのオンラインクラスがあったものの覚えられなかったので、毎回Youtubeを利用して薬剤の混合方法や接種方法を確認しました。

不妊治療の病院からオススメされた動画サイトはこちら

日本語の注釈もあってかなりわかりやすい。オススメです。

各薬剤を実際に接種したときに感じた痛みを、個人的な主観をもとにまとめました。

薬剤名1回あたりの価格(指示された容量による)混合の有無痛み
リュープリン$9.05なし
フォリスチム$307.80なし小〜中
メノピュア$168.00(150IUの場合)あり
オムニトロピン$184.5あり
プレグニル$101.09あり

各薬剤を接種した感想について詳しく紹介していきます。

リュープリン

朝と晩の12時間毎にうっていた注射。

注射も配合が不必要で、大きな瓶から20ユニットを吸引するだけだったので準備が簡単。

注射器の針が細く、あまり痛くないのでストレスはなし。

一番、すきな注射でした。

フォリスチム

最も高価な注射。1回分で約3万円ちょっと。

注射の針自体はペン型になっているので、セットも簡単。冷蔵庫に保存した瓶をペンの中にセットしてダイヤルを回すだけ。

リュープリンほどではないにしても、痛みも少ないのでストレスは少なめ。大体、痛みはなかったのですが、たまに痛いときがありました。おそらく、刺しどころが悪かったんだと思います。

メノピュア

できることならこの注射は避けたい。最も苦手な注射。

私の容量は150IUだったため、メノピュア2瓶(1便辺り75IU)を食塩水と混合する作業が必要でした。Q-capを使って配合していたので比較的簡単に配合できますが、やっぱり5分くらい配合にかかります。

そして、このメノピュア。針のせいなのか、液体のせいなのか原因はわかりませんが、注射が痛い。何回やってもこの痛みにだけは慣れることができませんでした。

メノピュアさえなければ、もっと自己注射の精神負担は少なかったはず。

オムニトロピン

オムニトロピンは成長ホルモン。卵子の質をよくするために使った薬剤。副作用もなし。

食塩水1mlでこの粉末を溶かして、半分だけ注射するという少し最初に混乱した注射。

混合用の針を使って混合し、注射用の注射器で吸い取るところが少しコツが必要。瓶の横に瓶口が見えるようになっている部分があるので、注射器の針をひきながら吸い取ってあげるとうまくいきました。

実際の注射は、リュープリンと同じくらいの針を使用するためか、ほとんど痛みなし。

薬剤の価格が高いのが唯一の欠点。

プレグニル

トリガーショットとして利用されたのはこちらのプレグニル。混合針をつかっての混合作業が必要。あるときは5000IU、あるときは10000IUと、場合によって希釈割合が異なるので、病院からの指示をよく聞く必要がありました。

実際に注射した感想は、そんなに痛くない。私は嫌いではありませんでした。

ただし、トリガーショットなので、採卵の35時間前にうたなければいけないという厳密な時間指定がありました。その時間に遅れないかと、ドキドキしながら毎回打っていました。

自己注射の痛みを和らげるために行っていた方法4選

不妊治療の自己注射

最初の頃は自己注射が本当に嫌で、自己注射の痛みを和らげるために色々な工夫をしていました。

ペンをカチカチする

注射をうってもらう場合、片手にボールペンをもって、気をすらすためにボールペンの芯を出したり引っ込めたり、カチカチして気をそらしていました。多少の効果はあったと思いますが、痛い時は痛かったです。

塗り麻酔を使う

たしかに注射を刺したときの痛みは軽減されたのですが、メノピュアの薬剤を注入するときの痛みは軽減されず。約30分前に塗っておく必要があり、注射の際には塗り麻酔をぬぐいとっておく必要があるなど、少し手間になってきたので後半は利用するのをやめてしまいました。

実際に使っていた塗り麻酔はこちら(Amazon.comのページへ移動)

氷で冷やす

おそらく最も効果があったのが氷で冷やす方法。少しだけ手間がかかりますが、冷やすと感覚がかなり鈍ったという実感がありました。さらに、注射をさしたところから血液が出てきた場合も、氷で冷やして止血することで青あざになりにくいという効果もあるので、後半は氷を毎回利用していました。

注射をさす前にチクチクさして痛くない場所を探す

これも効果があった方法。リュープリンなどは痛くないとはいえ、刺しどころが悪いと、たまに痛みを感じます。私も最初は運頼みで刺していました。

なるべく刺したときの痛みを避けるために、本刺しするまえに、仮刺しを行って、痛くない場所を探すという少し高度な方法です。私も最初はできなかったのですが、後半はできるようになって、リュープリンやオムニトロピンなどの注射は無痛に近い感覚でうつことができました。

コツは針の先っぽで少しだけチクッと刺激してみると、痛い場所は痛い。たまに痛くない場所があります。そんなときに、そのままブスッとさして薬剤を注入する方法です。

自己注射は12時間ごと

アメリカの不妊治療クリニックからの指示は12時間に1度。

1回目のときは、朝8時と夜8時に注射をうっていました。これだと朝は問題ないのですが、夜の8時の注射が終わらないと1日が終わらない。というか、注射が終わらないと全くくつろげないという不都合に気づきました。

したがって2度めは朝7時と夜7時。朝は少しだけ早起きが必要ですが、夜は早く注射が終わるので、夜をゆっくり過ごせるというメリットがありました。

まとめ

本記事では、卵巣刺激に用いた各薬剤を自己注射した感想と、痛みをやわらげるために行っていた工夫について紹介しました。これから、同じ薬剤を使う人の参考になると嬉しいです。