不妊治療の体験談

#41 44歳の私が経験した卵巣刺激法と卵胞の成長記録

アメリカで不妊治療をしている「りんりん」です。

1回目の採卵でとれた優良な胚盤胞を使い果たし、2回めの採卵サイクルに入ってしまいました。

1回目の採卵の結果はこちら

本記事では、44歳がアメリカで経験した卵巣刺激法と卵胞の成長記録を紹介していきます。

44歳が経験した卵巣刺激法

不妊治療の自己注射

卵巣刺激の方法は高刺激。Priming Flare プロトコルと書かれていましたが、正直コレが何だったのかは説明を受けていません。ただ、前回の採卵で同じ方法をとって、13この卵子を採取できたことから、私の担当医はコレが私に最適だと判断したようです。

前回と違うのは、今回はオムニトロピンという成長ホルモンを追加したこと。卵子の質がよくなるとのことで、高価だけど副作用が少ないのでこれを試してみましょうとの提案でした。今回で最後だと決めているので、卵子の質が良くなるならとお願いしました。

実際に注射した薬剤はこちら。

  • リュープリン 40IU(朝に20IU、夜に20IU)
  • フォリスチム・ゴナールエフ 300IU
  • メノピュア 150IU
  • オムニトロピン 8IU

生理2日目から毎日5本の自己注射を行い卵胞が十分な大きさになるまで刺激を行いました。2回めの採卵なので慣れたものですが、前回よりは痛みにも慣れてマシですが、やっぱり自己注射は気持ちの良いものではないですね。自己注射が終わったときには、お腹に5この青アザができていました。

特に痛いのは、メノピュア。注射器による注入がしにくいというのもありますが、液体を注入するときがインフルエンザの注射のように痛いんですよね。塗り麻酔などを使って対策してみましたが、こればっかりは痛かった。一番効いたのは、注射部をアイスで思いっきり冷やしておく方法です。

なぜか不妊治療の注射だけは、健康保険が効かないとのことですべて自己負担。13日間の注射で、総額80万円近い出費でした(涙)詳しい不妊治療に伴う自己注射の値段はコチラ

私は最初の数日だけはリュープリンによる体のほてりを感じましたが、その後はあまり副作用を感じませんでした。

卵巣刺激中の超音波検査のスケジュール

不妊治療の超音波検査

卵巣刺激中は、卵胞の生育状況を確認するために超音波検査を実施。標準は5回とのことですが、私は後半に卵胞の成長がもたつき、6回行いました。

  1. 生理前のベースライン検査
  2. 8日目
  3. 12日目
  4. 13日目(血液検査あり)
  5. 14日目(血液検査あり)
  6. 15日目(血液検査あり)

6回のうち3回は血液検査あり。血液検査では、エストラジオールやLHなどの値を計測しました。

採卵にむけた詳細な治療スケジュールはこちら

なお、私の病院での超音波検査の費用は510ドル。たった15分程度の診察なんですけどね…。なお、超音波検査は健康保険が適用されるので、自己負担は30ドル。よかった…。健康保険によっては不妊治療がカバーされないのでそんな時はすべてが自己負担になってしまいます。

超音波検査で測定した卵胞の数とサイズの変遷

右の卵巣

卵巣刺激が効きすぎて偉いことになっている右の卵巣から。

最初は、10個未満で順調な滑り出しに見えましたが、12日過ぎから偉い数になってきて、大きさも18ミリと休息に成長していた様子。

その後、Day13とDay14で違う先生が測定すると若干大きさが変わりましたが、Day15にはかなり大きくなっていました。

Day 8Day 12 Day 13Day 14Day 15
1018161722
816151720
816121417
812121316
711111215
510111115
510111115
510101115
10101114
9101014
8101014
891013
88813
712
12
6

左の卵巣

少し反応が悪いのが左の卵巣。

最初は4つしか卵胞ができていなくて大丈夫かと不安でしたが、12日目には少し小さめのものも見えてきて少し安心しました。

しかし、10ミリ以上の卵胞は5つ。もしかしたら、コレが適正な卵胞の数かもしれません。

Day 8Day 12Day 13Day 14Day 15
1013131518
711111515
710101314
69101113
8101010
7107
777
7
6

採卵に必要な卵胞のサイズは18ミリ

病院からは、最も大きな卵胞が18ミリ〜22ミリになったら採卵のサインだと言われました。

コチラの病院でも16ミリ〜23ミリの受精率が良好と紹介されていました。

卵胞が大きいほど、成熟卵が採取されますが、採取される卵胞液が2~6ml、直径16~23mmの中等大の卵胞から得られた卵の受精率が一番良好です。主席卵胞群の直径が18~20mmでHCGを投与すると、採卵時には約50%が中等大となり、小卵胞と大卵胞がそれぞれ約25%となります。

http://klc.ne.jp/qa/q10_04/

実は12日目に右の卵胞が18ミリに達していたので採卵となるはずだったのですが、先生からは他の卵胞が小さいから、他のものを大きく育てるためにもう1日待ってからトリガーショットをしましょうと言われていました。

しかし13日目の検診では、卵胞のサイズが16ミリだから無理ですねということになり、1日延期。

先生によって測り方が違うので、1−2ミリの誤差が生じるみたいです。

44歳でもOHSSの危険性ありと診断

今回は思っていた以上に右の卵巣が反応して、卵胞が大きくなりすぎてOHSSの危険性がありと診断されました。

私自身は、若くもないし、PCOSでもないのでOHSSとなるのは珍しいケースのように思うのですが仕方ありません。

採卵の数日前に連絡がきて、OHSSの症状を和らげるためにも事前にポカリスエットなどの飲料水を1リットル以上飲んで、プロテインを飲み、高プロテインの食事を心がけなさいとの指導がありました。

まとめ

44歳がアメリカで経験した卵巣刺激について紹介しました。よっぽどこの薬剤が身体にあっているのか、刺激が効きすぎてOHSSの危険性がある状態にまで至っていますが、卵胞の数はそれなりに見えています。

いよいよ明日は採卵、できるだけ成熟卵、できれば優良グレードの胚盤胞が1個でも多く取れたらいいなぁ。といっても、年齢が年齢なのであまり期待せずに望むこととします!